300オーム平行フィダー線で給電
通常、アマチュア無線のアンテナへの給電線(アンテナと無線機間のケーブル)は50オームの同軸ケーブルを使用します。
これは、整合の取れたアンテナへの給電に使用する場合はとても効率がよいのですが、最近はATU(オートチューナー)による任意長のロングワイヤへの無理矢理同調が多く、またその場合には送信効率から見ると50オームの同軸ケーブルを使用する意味がほとんどありません。
私の場合、同調したアンテナには50オーム同軸ケーブルで給電しますが、不整合のアンテナ(任意長のロングワイヤ等)へは300オームの平行フィダー線で給電しています。
下記のような強制チューニングを「メーカー製無線機の内蔵ATUでも可能」と思われるかもしれません。しかし、無線機内蔵ATU本来の使用目的は「同調しているアンテナの補正」程度のようです。
(中には広範囲な不整合を整合させることの能力のあるATUを内蔵している無線機があるかもしれませんが・・・)
同調範囲の十分に広いATUであれば上記のように強引な使い方が出来ますが、メーカー製無線機の内蔵ATU単独で完全不整合アンテナに同調させることは難しいのかもしれません。どうしても試される場合は各自の責任で、それも最小出力で試されたほうがよいでしょう。
もちろん、無線機類が故障しても責任は負いません。

任意長のワイヤへの給電は、とにかく無線機とワイヤをつないで、ATUで無理やりチューニングを取ってやればOKです。
ただ、屋外で運用する場合、ワイヤは他方の結束点(結ぶ相手)が必要になり、広い場所が必要となり、少々やっかいです。移動運用には、やはり自立タイプのアンテナが便利です。
私の場合、ラディックス社製のRDL−2000というV型ダイポールを使用しています。
、このRDLシリーズの中でも特にRDL−2000は振り出し竿のように長さを調整し、14MHz〜29MHzでフルサイズで動作するアンテナです。言い換えれば「短縮コイルが入っていない」、つまり自立型の任意長ワイヤのような使い方が出来ます。
(右の図をクリックすると拡大表示します)
 
同調した周波数のみで運用する場合は50オーム同軸ケーブルを使いますが、いろんなバンドに出てみたいときは最初から平行フィダー線で左右のエレメントに給電します。
移動運用で使ってみましたが、同軸ケーブルでの給電と遜色ありません。
以前「恵那郡福岡町」での移動時には、0.1w(100mw)で運用しましたが、それでも多くの局に呼んでいただくことが出来ました。
【同調したアンテナ+同軸ケーブル】にはかないませんが、【不整合アンテナ+同軸ケーブル】よりも【不整合アンテナ+平行フィダー】のほうが、受信時のホワイトノイズが大きく感じられました。
適当なインピーダンスのアンテナには、適当なインピーダンスの給電線のほうが良いのかも知れません。
以下に、詳細を説明してあります。

RDLシリーズのマウントには、バランとエレメントの柄が付いています。
エレメントの根元に行くケーブルを、簡単着脱ができるよう「C」字に加工して、エレメントへの取り付け部は蝶ネジに変更しています。


平行フィダーを取り付けるときは、バランを介さずにエレメントの根元へ直接給電します。
 

平行フィダー線の無線機側には、少々強引にMコネクタを取り付けています。
片方は芯線、もう一方は外皮という具合です。
接触不良防止と強度アップのために、熱収縮チューブで根元を強化してあります。
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