Elecraft K2K2 & Optimus123RK2 の内部アマゴ イワナ香魚「鮎」早渓のアマゴ


      
   

K2の製作(標準キット)
準備した道具
コントロール基板
フロントパネル基板
RF基板
 
インプレッション
使用感
 
各種オプション類
SSBユニット
160mBand ユニット
ノイズブランカ ユニット
オートアンテナチューナ
内蔵バッテリー
オーディオフィルタ ユニット
 
Rev.A to B改造(Ver,UP改造)
AFボリュームのスムーズ化
SSB音質改善
サイドトーン音質改善
PLL周波数安定化改造
BPF混信対策改造
PLL/BFO温度安定化対策
その他の改造
 
出力特性(パワーチェック)

Rev.A
  最大出力測定
  最大出力時と5w時の電流測定

Rev.B
  トランスT4巻数の違いによる
  出力−電流量比較
 

 

 使用感は? 

 「所詮キット」と侮ること無かれ、K2は日常〜コンテストまでの実践機です。
 K2は、「必要な機能は追求し、あまり重要で無い部分はある程度で妥協する」の精神で設計されています。

 

 無線機の基本機能その1「受信性能」。

 まず受信が命です。S/N(信号vsノイズ)比を改善する事が最大のテーマだそうです。オプションでつけることの出来る「ノイズブランカ」や「オーディオフィルタ」の性能は、K2の基本性能をさらにアップする素晴らしいものです。
 ただし利便性のためのIFシフトとかDSPは付いていません。

 

 基本機能その2「送信性能」。

 送信は了解度を悪くしないように配慮してあるようですが、音声のイコライザーとかの機能はありません。
 デジタルトラッキングALCを導入し、CPUで常に出力を監視しながらドライブを自動調整することで部品誤差のバラつきによる最終製品の完成誤差を吸収するなど、製作しやすく且つ調整箇所を少なくして再現性を高くという条件を兼ね備えて設計されています。相反する条件を上手く取り入れる設計、感心します。

 さて、完成です。肝心な使い勝手はどうでしょうか? 高級な測定器は持ち合わせていないので、「耳」だけが頼りです。

 

  耳「S/N比」

 電源ON、が、静か。 ひょっとして感度が悪いために静かなのかな?
 そうでもないようです。結局S/N比が良いために、無信号時の雑音が少ないのでした。
 タダでさえ雑音が少ないのですが、オプションの「オーディオフィルタ」を付けることで音声以上の高音域をカット。さらにクリアになりました。

 

 耳感度

 肝心な感度はどうでしょう? 手持ちのIC706mkUGと比較しましたが全く遜色なし。雑音が少ないため、AFゲインを大きくした時など既製品より良い感じを受けました。
 またAGC-offに出来ますので、非常に弱い信号も聞き取ることが出来ます。これは便利。

 

 ・リレー動作、フルブレークイン

 リレーが動くと、「カチッ」と音がします。気にはなりますが、どの無線機にもあることですので良しとしましょう。
 結構な値段の無線機でもCWフルブレークイン時にはリレーの音が「カチャカチャ」と聞こえますが、K2はキーイングにリレーを使っていません。フルブレークインでもリレー音は全く無し。静かです。
 国産無線機で、リレーを使わない形式のフルブレークインは存在するのでしょうか、無いのでしょうか?

 

 ・可変帯域フィルタ

 フィルタについては?
 可変帯域ということで、任意の通過帯域幅に出来ます。モードごと4通りの設定が出来ますので、お好きなように調整を、というものです。 ただし、フィルタの調整にはBFO周波数の調整が付きまといます。多少の面倒はあるものの、記録しておけばリセットしたときでも困りません。
 SSBの音質もBFO周波数によって自分の好みの受信音質に調整できます。送信音質も変えることが出来るようです。

 

 ・取っ手(キャリングハンドル)付けてみました

 バッテリーまで内蔵のフィールドマシンにしておきながら、肝心の取っ手が無くては持ち運びに不便です。 というわけで、IC706mkUG用オプションのキャリングハンドルを側面に付けてみました。 取っ手の反対側にはゴム足も4個付いてます。ケースは0.8mmのアルミ板ですので頑丈且つ加工も容易です。

  こんな感じ。↓  しっくりきてます (?)
完成です

 取っ手の反対面には、ゴム足を4個つけました。これもIC706MK2Gオプションに含まれていました。
 

 このゴム足を付ける時には、RF基板との干渉に気をつけなければなりません。
 場所によっては下の写真のように、Xtalに螺子尻が当ることもありますので、螺子尻をカットします。

 下のように上手く避けれれば良いのですが、ゴム足のバランスを考えると上手くいきません。
 

 

・題して『QRPキャリングケース』

 また、移動運用でフィールドに持ち出す時や家で保管しておく時に保護するため、DIYショップでアルミアタッシュケースを買ってきて、K2キャリングケースを作りました。
 この中にはK2本体をはじめ、エレキー用パドル、縦振り電鍵、アンテナアナライザ、各種接続コード、イヤホン、マイク他、運用に必要な基本構成(アンテナ以外のすべて)が入っています。
 K2の他に、RockMite-40m版、同-20m版、QRPアンテナカプラも入っています。
 慌てて持ち出しても大丈夫。
詳しくはこちら

 

・それにしてもずいぶん高価な無線機です。

 平成14年11月現在の販売価格で材料費計20万弱。製作手間が調整まで含め約10日。例えば工賃を18,000円/日と計算すると材工共で約38万・・・  工賃は別にしても、材料費だけでも相当高級な無線機が買えます。
 つまり、エレクトロデザイン木下さんも言ってみえますが、この無線機は決して安いものではないです。でも、「無線機」たる送受信性能は相当なものだと思います。操作性も良いですし、欲しい機能は今のところ全て満足してます。それに自分で作った満足、これが一番大きいかな?

 自分で作る無線機なので、運用時に妥協すべき点が多くあるだろうと思っていたのですがとんでもない。いやいや、使っているうちにもっと素晴らしい機能性がもっと見えてくるでしょう。
 聞きたいことがあれば是非どうぞ。回路技術に関しては全くの無知ですので答えることは難しいかと思いますが、組立に関してなら少ない知識と今回の経験から出来る範囲でお答え出来るとおもいます。

 

  製作後記 

 以前は、ラジオを代表としていろいろな電子工作キットが出回っていましたが、最近ではめったに見なくなりました。
 「無線機器」もここ10何年でずいぶん変わってしまいました。以前のような大きな部品がチップ部品に取って代わられ、基盤は表面実装が主流になりました。半田付けも人間の「手」によるものでなく、クリームハンダによる機械による半田付けに代わっていきました。おかげで機器の小型化が進み、持ち運びや設置などの扱いは大変便利になりましたが、ユーザーが手を加えることが大変難しくなりました。
 機器に大きな部品が使われなくなったため、以前は簡単に手に入れられたカーボン抵抗すら調達するとなると、最近はとても苦労します。
 全ての部品調達を含たときに、「自作」は相当に恵まれた環境でなければ困難なのでは? と思います。

 この『K2』、そういった意味では『真の自作』ではないと思っています。
 しかし、間違いなく言えることは『自分で作った』、『手作り』だということです。 昔味わったことのある、自分で作るという既製品にはない『楽しさ』を、久しぶりに実感することができました。
 無線を楽しんで見える方の中にも半田ごてを握ったことのない方が相当数見えるでしょう。楽しみ方は人それぞれ、良いとか悪とかいうわけではありませんが、普段の『無線』と違う楽しみも時には味わってみてはいかがでしょうか。

  読んでいただきましてありがとうございました。